「暑いですね〜」の挨拶が当分続きそうなデリーグルガオン。
調整ができなくてずっと気なっていたスタジオのファンや酷くなった家のドアの噛み合わせの修理、車のタイヤ交換など、一つ一つの事を済ませるのに、とにかく時間のかかるインド。
一つが終わればまた新たに何かが起こる現実を前に、いつまでも終わりが見えないながらも最低限の生活の環境が整うだけで感動と安堵感。
どこにいても「日常こそが修行だな」と常に感じること。
この度インドに戻ってからは、日常生活の面ではあまり根気を詰めずにいい加減で力を抜くことが目標の一つ。
その分、ヨガとアーユルヴェーダのスクール活動に精力を注ぎ込みたい、そう思います。
さて、今日も少しアーユルヴェーダのお話です。
アーユルヴェーダでは、時間の巡りによってもそれぞれのドーシャが呼応していると考えます。
例えば、「昼食をメインにしましょう」と推奨するのは、10:00~14:00の昼食時間がアグニ=消化力がもっとも強くなるピッタの時間だからです。
朝にたくさん食べて、お昼になっても全然お腹が空かず体と頭が重かったり、夜に食べ過ぎて翌日まで胃がもたれたように感じるのは、消化の時間帯以外に食したせいで消化がうまくできずアーマ=未消化物が体内に残っていることが原因です。
なので、朝と夜は消化の良いものを少量に抑えることが理想です。
では、間食はどうでしょう。
日本では3時のおやつという昔からの習慣がありますね。
近代では、間食は肥満のもとだから良くなという見方もあるようですが、正しい食生活をしていると徐々に小腹が空いてくることは自然であり、人類共通の習性ではないでしょうか。
アーユルヴェーダの観点から見ても、14:00~18:00はヴァータが高まる時間なので、「動」を鎮静させのに「甘味」を入れることは有効です。
特に朝から仕事をしたり肉体的に働いている方は、ちょうど疲れが出てくる時間帯ですので、ここで一息ついて動きを休めること、疲労感を緩和させるために「甘味」を入れることでドーシャのバランスが整います。
ただ、間食や甘いものへの執着や癖で摂り過ぎると、カファを憎悪させて肥満の原因になるので気をつけましょう。
また、それぞれのドーシャによって適した甘味があります。
ヴァータは、乾燥したものや硬いものは避けましょう。
白砂糖やチョコレートよりも、メープルシロップやフルーツなどがベターです。
ピッタには、コーヒーなどのカフェインの飲み物よりも、ペパーミントやローズなどのクールダウンさせるハーブティなどと共にビターなカカオなどの甘味を。
カファは、乳製品を避けて甘さは控えめ、他のドーシャよりも食べ過ぎに注意です。
ケーキなどのおやつよりもはちみつの甘味をメインにすると良いですね。
因みに、ピッタの季節であるここグルガオンはピッタの季節。
アグニ=消化機能も低下しているので、アイスやかき氷などの冷たいものや重いものは避けてくださいね。
宇宙の原理と自然の法則に従った生活は健康の秘訣でもあるというアーユルヴェーダ理論からも「おやつ」はとても理にかなっていると思います。
こうして書きながら手元には大好きなスイーツ。
甘党の私にはささやかな至福のじかんです。
予告です!
6月〜VYOM wellness Schoolに講師をお招きして「アーユルヴェーダの栄養学」の勉強会を開催します。
アーユルヴェーダをさらに深く学びたい人や、食事や料理、食べもの興味がある方、近日中にご案内を差し上げますのでお楽しみに!
∞お知らせ∞
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