インドの五穀豊穣を願う色の祭典Holi(ホーリー)が終わり、いつもこのタイミングで到来する夏。
のはずが、今年は例年に比べてうんと涼しい上、空が青く空気も澄んでいるし、Holi休暇が開けても朝晩は肌寒い気候が続いています。
個人的にはありがたいですが、突然やってくる夏に油断はできませんね。
デリーNCRには、日本のような春はありません。
毎年この時期になると日本からの桜の開花情報に、もう何年も観ていない桜の花に想いを馳せては日本の風情ある季節の景色に恋しさが込み上げます。
短い命を懸命に咲く花や生き物には、人の命の儚さと尊さの両面を映し出しているようで感慨深いものがあります。
桜の花は短命ながらも樹は非常に長寿だそうで、日本の三大桜の中でも種類によっては1800歳も生きるそうですよ。
人の心に感動を与える偉大な生命力の象徴ですね。
アーユルヴェーダでは、春は”水”と”地”のエレメントを含む「カファ」の季節。
カファは胸から上の体の部位を司どり、例えば、鼻の粘膜の問題やアレルギー、呼吸器系のトラブルを起こしやすくなります。
花粉症もカファの影響による症状の一つですが、インドでは花粉症の症状が軽減したりなくなったという話もよく聞きます。
また免疫力の低下やホルモンバランスも崩れやすくなります。
自然界では、冬に凍った雪が解け水となり流れるように、体の中でも冬に溜まったアーマ(未消化物)が病素となり排出する現象が起きているのです。
夏バテが夏の過ごし方によって秋に出るように、春は冬の過ごし方が体の症状として現れます。 カファが過剰にならないよう、冬の間から気をつけることと今の日常の過ごし方で春の季節を楽しみましょう。(インドの春は一瞬ですが!)
・カファが大好きな寝すぎには注意。
・カファの大好きな甘いものを控える(と甘いものを食べながら書く私)
・オイリーなものや重いものは控える。
・朝のお白湯でこまめに内臓を浄化する。消化力も上がります。
・体を冷やさないように半身浴か足湯をし内臓を温める。
・意識的に体を動かす。
・内に籠もらずに外出する。(陽に当たり自然に触れる)
体と心、精神はつながっています。
体の重さは精神的にもネガティヴな方へ引き込んでしまいます。
トリグナ=心の性質ではカファが乱れることで「タマス」=怠慢性な心の状態を現します。
※以前の記事「心のエネルギー」について
それによって、何かと面倒臭いと感じたり、執着心が強くなり過去の出来事を思い出し忘れらず根に持ったりなどという心理状態に陥る事もあります。
そんな時は、一人で抱え込まずに視野を広げポジティブな人と話をすることで気持ちを切り替えることも必要です。
体を動かすことは心を解放することもにもなります。
体が怠いな、と感じた時こそヨガで適度に無理なく体を動かして心と体を軽くしましょう。
来週からは期間限定でクラスも増設します。
「骨盤調整」「アシュタンガヴィンヤサ」のクラスもありますよ!
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