日本各地では雪も降ってるほどの寒波のようですが、ここ数日はインドデリーグルガオンもうんと気温が下がり、もう終わりかと思いきや冬が再び戻ってきました。
寒いとついつい外出が億劫になり、ついついお部屋に引きこもりがちなので、余計に身体も頭もガチガチにかたまってしまいますね。
アーユルヴェーダでは、ヴァータが乱れることによって様々な心身の変化や症状が出てきます。
例えば、喉、膝、腰、頭、など身体のあらゆる「痛み」という症状は全てヴァータの仕業。 冬の寒さや乾燥などによってヴァータが乱れ「痛み」という症状に現れるのであり、その痛みは突然引き起こすものではなく、その背景には日々の癖、これまで溜まった疲労や無理の積み重ねなど、必ず原因があるのです。 それがカファの乱れによるアーマ(未消化物)が原因だったり、ピッタによるアグニ(消化力)の低下だったり…。 ドーシャのアンバランスは、心と感情にもマイナスの影響を及ぼすことがあります。 身体の不調の原因を探るには、まず自分自身の性質を知ることが根柢にあるように、感情の乱れによる心の不調(アンバランス)も、その原因や理由を知り理解することだとアーユルヴェーダの教えであります。 自分自身の体質の優勢なドーシャは、他のドーシャよりも過剰になり易く、マイナスの感情は更に優勢なドーシャを増大させてしまいます。 その感情の特徴は以下を参考に ==過剰ヴァータ== ・神経質 ・不安 ・恐れ ・混乱、困惑 ・不安定 ・不機嫌 ・悲しみ ==過剰ピッタ== ・野心 ・怒り ・フラストレーション ・憎しみ ・嫉妬心 ・批判的 ・攻撃的 ・傲慢さ ==過剰カファ== ・怠慢 ・不注意 ・想いやりの不可欠 ・鈍感 ・無関心 ・所有力 ・人に対する不満や不安
例えば、ピッタが優勢の人が負の感情を持つことにより、いつもに増して攻撃的になったり怒りっぽくなります。 その悪循環を断ち切るには、過剰なドーシャを鎮めることです。 感情は、表に出せば良いということでもありません。 その言動によって関係の無い人まで傷ついたり影響を与えてしまうこともありますし、感情的な時の発言は後で後悔することはよくありますよね。 表に出したり抑えることでもなく、まずは理解すること。 怒ったり、不安になったりするマイナスの感情のその背景には必ず原因があるはずです。 例えば、過去の経験で深く傷ついたり潜む心。 じっくり探求してあげることで、その原因が見つかるかもしれません。 心と身体には、力強い生存本能があり、意識とは関係なく働いているため、自分を守る為のエネルギーとして消耗されます。 理解してあげることで、感情は形を変えて発散し、癒すことで解放されていきます。 そしてそのエネルギーは、健全な心と身体を養い育てる為のエネルギーとして循環します。 ドーシャバランスを整え自分自身を理解する為に ・日々の生活習慣の見直しと改善 ・食生活の見直しと改善 ・マーッサージなど肉体的なアプローチ ・ヨガや呼吸法 ・ヴェーダ(智慧)に触れる などが有効です。 身体が現在の不調な状態に至るまでの時間と同じくらいの時間をかけて改善していくのと同じように、自分自身を信頼し、心の状態もゆっくり時間をかけて向き合うことが大切ですね。
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